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AutoCAD .NET API:.NET 8 対応 AutoCAD 2025 用 .NET API Wizard

Issue

.NET 8 に対応した AutoCAD 2025 用の .NET Wizard はありますか?

 

Solution

.NET 8 に対応した AutoCAD 2025 用の .NET Wizard は、https://aps.autodesk.com/developer/overview/autocad ページ(今後記載予定)、または Github リポジトリ(https://github.com/ADN-DevTech/AutoCAD-Net-Wizards/releases/download/v2025/PluginVsix.zip)

からダウンロードすることが出来ます。

 

インストール

AutoCAD 2025 用の .NET Wizard は、従来の .msi インストーラに代わって、VSIX テクノロジを採用した Visual Studio 2022 の機能拡張として、.vsixインストーラで提供されています。

  1. ダウンロードした ZIP には PluginVsix.vsix ファイルが含まれていますので、任意の場所に解凍してダブルクリックすると、VSIX Installer 画面が表示されます。
  2. [Install] ボタンをクリックして画面の指示に従ってインストールしてください。

install1.jpg

 

  • Visual Studio 2022 がインストールされている必要があります。
  • AutoCAD 2025 用 .NET Wizard は、GUID を共有していた AutoCAD 2024 以前までの .NET Wizard と異なり、VSIX ベースの Visual Studio 機能拡張なので、AutoCAD 2024 以前のバージョン用に用意されたいずれか 1 つの .NET Wizard と共存インストールと運用が出来ます。

 

プロジェクト作成

  1. Visual Studio 2022 を起動後に「新しいプロジェクトの作成」を選択して ”autocad” の文字でフィルタリングすると、C# プロジェクト用の「AutoCAD 2025 Plugin CS」と Visual Basic プロジェクト用の「AutoCAD 2025 Plugin VB」テンプレートが表示されます。create_project.jpg
  2. 開発に使用したい言語のテンプレートを選択して [次へ(N)] で画面を進めると、プロジェクト名の入力とプロジェクトの作成場所を指定出来ます。両者を指定後に  [次へ(N)] をクリックすると、スケルトン プロジェクトが作成されます。
    create_project2.jpg
  3. プロジェクト作成時には、NuGet サーバーからオンラインで AutoCAD 2025 用のアセンブリを解決します。NuGet パッケージから転換されたアセンブリは、C:\Users\<username>\.nuget\packages\autocad.net\25.0.1\lib\net8.0 フォルダに配置されます。
    extracted_assemlies.jpg
  4. C:\Users\<username>\.nuget\packages\autocad.net\25.0.1\lib\net8.0 フォルダに配置されたアセンブリは、自動的にプロジェクトに参照設定されます。
    assemblies_reference.jpg

 

デバッグ

.NET Wizard(AutoCAD 2025 Template)で作成されたプロジェクトには、”Acad” デバッグ プロファイルが作成されています。

acad_degug_profile.jpg

 

”Acad” デバッグ プロファイルには、デバッグ時に起動する acad.exe へのパスが含まれますが、インストールした環境にあわせたパスの見直しはおこなわれていません。このまま、”Acad” デバッグ プロファイルでデバッグを開始するとエラーになってしまいます。

debug_profile_error.jpg

 

”Acad” デバッグ プロファイル の acad.exe へのパスを変更するには、作成したプロジェクト フォルダ配下のフォルダ(C# プロジェクト:<project name>\<project name\Properties フォルダ、VB プロジェクト:<project name>\My Project フォルダ)の launchSettings.json を直接開いて、環境にあわせて acad.exe のパスに "executablePath" の値を変更後、launchSettings.jsonを保存してください。

{
  "profiles": {
    "AutoCAD_2025_Plugin_CS1": {
      "commandName": "Project"
    },
    "Acad": {
      "commandName": "Executable",
      "executablePath": "C:\\Program Files\\Autodesk\\AutoCAD 2025\\acad.exe"
    }
  }
}

 

アンインストール

Visual Studio 2022 の [機能拡張(X)] メニューから [Manage Extensions...] をクリックして [機能拡張の管理] ダイアログを表示させたら、「インストール済み」の機能拡張の中から「AutoCAD 2025 Template」を選択して、[アンインストール(U)] ボタンでアンインストール出来ます。

uninstall.jpg